STAFF BLOG



スタッフだより

11月は労働保険適用促進強化月間!こんな事例も労災適用ですよ?

労働保険は、労働者を一人でも(正社員・パート・アルバイトなどの雇用形態にかかわらず)雇っていれば、事業主は成立手続を行い、労働保険料を納付しなければならない政府が運営する強制保険です。厚生労働省は11月を強化月間とし、まだ労働保険に加入していない事業主に対して、早急な加入手続を呼びかけています。
ところで、この労働保険が適用される労働災害とは、労働者の業務中(業務災害)や通勤途中(通勤災害)の、負傷、疾病、障害や死亡を言います。

以下は実際に起こった事例です。
【事例1 介護での腰痛】
「高齢者施設の居室にて、一人で入居者の体位交換を行っていた。寝ている被介助者を手前に引き寄せようとしたところ、腰に痛みを感じた。病院を受診したところ、腰椎捻挫と診断された。」
→これは仕事中の「業務災害」にあたります。
【事例2 昼休みに社内で転んだ】
「会社のお昼休みに、社員食堂に行く途中の階段で足を踏み外してけがをしてしまった。」
→休憩時間は正確には仕事中ではないのですが、このような「社内」でのけがについては、「事業主の管理下にあるということで、労災に認められるケースが一般的」と判例がでています。
ただこれが≪外のレストランに食べに行く途中でけがをした≫場合は、事業主の管理外であるため、労災とは認められなくなります。けがをした場所も重要なポイントになります。
【事例3 通勤途中で自転車と接触】
「通勤にいつもの道を歩いていたら、交差点で走ってきた自転車と接触してけがをしてしまった」
→実は労災には、事例1のような仕事中の「業務災害」の他に、「通勤災害」というものがあり、通勤中の災害も認められています。通勤とは『合理的な経路及び方法で職場と家の間を往復』することで、徒歩でも公共交通機関でも自転車でも合理的とみなされる範囲であれば手段は問われません。
途中の寄り道に関しては、社会通念上妥当であるかが判断基準となります。
例えば、
・燃料補給のためにガソリンスタンドに寄る場合・・・燃料補給は通勤に必要な手段とされます。
・託児所に子供を引き取りに行く場合・・・託児所に寄る場合は、合理的な経路として認められています。
・スーパーに寄って惣菜等を購入する場合・・・日常生活上に必要な行為とされます。
ただ、もちろん「途中で飲み会に行く、といくら家に帰る途中だったとしても通勤中とは認められない」ということですのでご注意を。
こうして事例を見てみると、意外に労災の範囲は広いと思われたのではないでしょうか。
事業主による労災隠しは犯罪です。基本的に労災保険は働く人を守ってくれる仕組みです。普段から安全衛生環境の向上に注意し、万が一の際に備え頭の片隅に気に留めて頂けるとと思います。
最終的に労災となるかどうかは労働基準監督署が様々な要素を考慮に入れて決定されます。状況によっては上記の事例通りにはならないケースもありますのでご注意ください。

 

一覧に戻る